実験室は1997 年に設立され、2001 年に「絶滅危惧動物繁殖保護遺伝四川省重点研究室」として正式に承認されました。2007年、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と四川大学の協力を得て、中国科学技術部から「四川省絶滅危惧野生動物保護生物学重点実験室 ― 中央政府共同建設国家重点実験室育成基地」の名を授与されました。そして、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を頼りに、2011年に中国科学技術部から国家レベル「国際科学技術協力基地」として承認されました。2021年には国の森林・草原長期科学研究基地として承認されました。実験室は、「絶滅危惧野生動物の保護と繁殖学」、「絶滅危惧野生動物の保全遺伝学」、「絶滅危惧野生動物の疾病の予防とコントロール」、「絶滅危惧野生動物の生態学」など4方面の研究に取り組み、博士と修士が多数を占める科学研究チームを設立しました。2022 年の時点で、基地は400項目以上の研究課題を行い、難関に挑んでイノベーションすることにより、科学研究の分野において収められた各クラスの成果と栄誉は70項目以上にも及び、その中でも国家レベルの科学技術に関する成果は4項目あり、省・部レベルの科学技術に関する成果は27項目あり、市レベルの科学技術に関する成果は33項目あります。中国国内外の著名な機関紙に400篇余りの論文を発表してきました。また、40件以上の発明特許を含む80件以上の国内特許を取得しました。実験室は、ジャイアントパンダ保護の新たな道を模索することに成功し、その成果を応用することで成都のジャイアントパンダの生息数は237頭(2022年末時点)にまで増加し、ジャイアントパンダの科学研究と保護、教育普及、文化観光の分野で国際ブランドを形成し、国際社会から広く注目され、高い評価を受けています。