都江堰野生復帰繁殖研究センター(野生復帰センター)は、主にジャイアントパンダなどの絶滅危惧野生動物の野生復帰訓練、野外復帰および繁殖を担当し、野生動植物の保護、野生復帰訓練および野外復帰、野外救助、自然教育、エコツーリズムなどの活動を行っています。野生復帰センターは2010年5月に建設が始まり、2012 年に第 1期のプロジェクトが完了し、2015年4月20日に正式に一般公開しました。ジャイアントパンダの生態コテージ、レッサーパンダの生態飼育エリア、回帰産室、三聖寺、湖周辺エリア、科学普及活動エリア、食事・休憩所、科学研究とオフィスエリアなどの動物保護施設と周辺施設から成り立ちます。
定礎式
新しい施設
ゲート全景
ジャイアントパンダの生態コテージ
回帰産室
レッサーパンダの生態飼育エリア
園区環境と周辺施設
野生復帰センターの敷地面積は1,336,000㎡で、前方は成都平野、後方は龍門山脈で、邛崍山系と岷山山系の界に位置しています。この地域の良質な水源と良好な生態環境が豊かな生物多様性を育み、ミナミイチイ、ハトノキ、梓葉槭など515種の希少な植物、キョン、イワリス、ブタバナアナグマ、ベンガルヤマネコなどの野生動物を含む21種の獣類、131種の鳥類、また多種多様な両生類、爬虫類及び無数の昆虫などがここで生息しています。これらの自然条件はジャイアントパンダの飼育と野生復帰に有利です。センターでは12頭のジャイアントパンダと20頭のレッサーパンダを飼育し、成都パンダ基地の研究センターと共同で野生復帰訓練エリアで4回合計8頭のジャイアントパンダの野生復帰訓練を行い、ジャイアントパンダの野生復帰訓練研究の道を歩んでいます。
キョン
ヒメフクロウ
ブタバナアナグマ
イワリス
ハンカチの木
ホタル
野外へ復帰したジャイアントパンダ
長年にわたり、野生復帰センターはジャイアントパンダの野外生息地の生態系を本来の姿に復元する事に力を入れてきました。ジャイアントパンダ生息地の在来種の植樹、竹林の規模回復、観葉植物の補植、高山ツツジの導入など森林改造措置により、既存の人工林と二次林を針葉樹と広葉樹の混交林にし、ジャイアントパンダの自然生息地の植生に整え、ジャイアントパンダと生息域を同じくする他の種の生存と繁殖に適した生態環境を提供します。生態環境の回復に伴い、ブタバナアナグマ、イタチ、キョン、イワリスなどの野生動物が頻繁に訪れるようになり、環境指標であるホタルも渓谷で繁殖しています。「春は花、夏は蛍、織は蜀錦、秋は林、冬は雪絵の山河」の言葉通り、センターでは四季折々の風景が楽しめます。
四季の美景
野生復帰センターは自然生態の保護を基盤に、独自の資源の優位性を十分に発揮し、公衆教育の職責を果たし、ジャイアントパンダ保護知識と先進科学の生態保護理念を普及させる為、「パンダ谷の高山ツツジ会」「ジャイアントパンダ・ホタル——パンダ谷秘境ホタル研究学習ツアー」など、多種多様の科学普及・見学シリーズイベントを展開しています。科学的なジャイアントパンダの保護と公衆教育の架け橋となり、ジャイアントパンダの保護を焦点に、エコツーリズムを特色とするモデル景勝地になるよう努めています。
ジャイアントパンダ・ホタル科学普及イベント
パンダ谷の高山ツツジ会の開幕式