成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地
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 環境保護の業績で国連環境計画(UNEP)「世界トップ500」を受賞した成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)としては、ジャイアントパンダの研究と繁殖を力強く勧めると同時に、豊富な教育資源と人材優勢を活かして保護教育を展開し、国内外の人々に向けてジャイアントパンダを代表とする絶滅危惧種の生物多様性保護の理念を重要かつ社会的な職能にしたことで、国内外ともレベルの高い(動植物)保護、教育機構になりました。これまで、「中国小中学生研究学習実践教育基地」「中国国家科学普及教育基地」「中国国家生態環境科学普及教育基地」「中国青少年科学技術教育基地」、第1陣の「中国青少年自然教育グリーンキャンプ地」、成都市の「未成年者社会主義核心価値観実践教育示範基地」、四川省と成都市の「科学普及教育・生態保護先進基地」「科学普及教育・生態保護示範基地」などの称号を次々と受賞しました。それと同時に、中国科学技術部、中央宣伝部、中国科学協会から「中国科学普及先進団体」の名誉称号を授与されました。

 

 機構とチーム

 20世紀後半から、成都パンダ基地の専門家達は、研究者や野生動物保護機構だけの努力で絶滅危惧種を救うことは物足りないと気づきました。教育は生物多様性保護の最も有効な手段の一つとして世界的に認められており、教育を通じて人々の参与並びに(個人の)日常行為の変化を呼び起こすこそ根本的な環境改善策であると意識しました。

 保護の現状と教育に対する深い理解から、成都パンダ基地は中国の動物園業界の中で先んじて海外先進教育理念と方式を導入し、2000年に科学普及教育部門を発足させ、専任の科学普及スタッフ23人、外国人環境教育専門家1人を含む、合計32人を逐次募集してきました。中国動物園系統において最も早く、最も大きな教育部署で、中国絶滅危惧種保護に関わる科学研究機構で科学普及教育部署を設立する先かけとなりました。長年にわたって、成都パンダ基地は海外の動物園や環境教育機構と協力し、近代的なコンセプトを導入するなどでチームの教育水準を向上させる努力を続けています。今現在、米アトランタ動物園、米デンバー大学、オーストラリア・クイーンズランド大学観光学院、イギリス・チェスター動物園などと提携し、人材育成プログラムを実施しています。また、外部専門家の招聘、国際協力、共同訓練などのさまざまな方式で、成都パンダ基地の保護教育チームは教科書の作成、プロジェクト研究、イベント企画、雑誌編集等で、ますます重要な役割を果せるようになってきました。

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 保護教育資源

 効果的に保護教育の研究と応用を行う為、成都パンダ基地は保護教育チームに資源を発掘したり、統合、施設の建設の面で大いに支援を尽しました。

 資源整備の方では、成都パンダ基地は所有するジャイアントパンダ保護の環境、生物種、研究、施設及び旅客資源を統合しました。例えば成都パンダ基地の3500ムー(約233万平方メートル)の自然公園区域、世界最大の人工飼育ジャイアントパンダ個体群と優れた研究資源及び年間百万人を超える観光客等で保護教育の展開に素晴らしい条件になっています。施設の方では、科学普及、教育活動、展示、展示品の収集と保護、学術研究を統合した、国際的で標準化された現代的な博物館であるジャイアントパンダ博物館のほか、ジャイアントパンダ魅力劇場、ジャイアントパンダのクエスト館、パンダ病院、ジャイアントパンダキッチンなどの教育施設も相次ぎ竣工されました。「公式HP www.panda.org.cn」、WeChatパブリックナンバー「パンダアカデミー」、科学普及書籍と雑誌等も保護教育の新たな宣伝手段となっています。また、国内外の協力機構の専門家やハードウェア資源も共有、利用されています。それと同時に、成都パンダ基地は、保護教育の事業展開のため、区域内の雰囲気作りにも工夫しています。基地の生態道案内、生態格言とバイオニクス休憩所も相次ぎ設計、完成したほか、場所に合わせて作った生態ガーデン、散策道や景観スポット等の新築、改築などもどんどん進めています。

 ソフトの面では、国内外の教育および動物保護の専門家および機構との協力ネットワークを広げ、国際的な先進教育の理念、経験、教育技術を吸収して事業バックアップにしています。

 

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 理念とモデル

 保護教育理念は保護教育業務の指針であり、成都パンダ基地は長期にわたって教育理念の更新と発展を重視し続け、理念の遅れて教育活動を形式的なものになることや単なる知識の説明でもたらす退屈さを免れるために、現代人が自然に馴染まない現状に基づいて、自然との触れ合い、双方向的活動と実際の参与を強化し、人間と大自然との絆を作ることにより、環境保護をうまく理解した上で環境保護活動に乗り出す効果に寄与しています。

 そのゆえ、成都パンダ基地の保護教育チームは多様な教育活動の中で3つのテーマを取り入れました。まず、認識側面で正しい情報伝達することによって生物多様性の状況を積極的に知ってもらうこと。次に感情的側面で生物多様性と動物福祉に関心を持ってもらうこと。三番目は行為側面で問題解決の能力と動力を蓄えてもらって人々の行為改善を激励することであります。それと同時に、児童、青少年、教師、父兄、観光客、大学生、一般市民並びに保護区域のスタッフ等異なる対象に向けて、バラエティーある教育方式を設計し、実践で試みしています。また、学校教育に合わせて保護教育を学校道徳教育や社会授業の一部分として取り込んでもらうことも重視しています。成都パンダ基地開催の一連の多様な保護教育プロジェクトは、中国で生態保護理念を広め、人間と自然の調和のとれた発展を促進する代表的な活動となりました。

 

 問合せ電話:028-83512240