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大自然の要素が盛り込まれたジャイアントパンダの獣舎が完成
 

 パンダ谷のジャイアントパンダの第2コテージは、長期にわたる改修工事により、立ち入り禁止になっていました。先日、大々的な改修工事がようやく終わり、飼育員による消毒・洗浄作業を経て、その新たな姿がお目見えしました。この度の改修工事は、決して単純なリフォームと言えるものではありません。「飼育環境に優れ、自然の姿を損なわず、かつ来園者がジャイアントパンダの魅力を十分に満喫できる施設」という設計理念に基づいて進められ、ジャイアントパンダの快適な生活のための全く新しい“生態的な獣舎”がここに完成したのです。

 “生態的な獣舎”と掲げるからには、“生態的”という要素は決して欠かすことはできません。改修後の室内運動場の至る所には、シダ類、タケ、ジャノヒゲ、デンドロビウムなどの植物が生い茂っています。岩肌に沿って流れる小川には、“竹林の奥に隠れた渓流”とも言うべく自然の趣が表れています。そのほかにも、モルタルの山の上部には、自然に優しい防水塗料で描かれた自然の風景やジャイアントパンダの生息地に棲む動物たちが添えられています。獣舎の外のコンクリートの壁一面には、様々な植物やコケが植えられ、緑に溢れた観覧通路は、これまでの単調なグレー一色の通路とは見違えるほどです。

 改修工事によりグレードアップしたのは、見た目だけではありません。たとえば、以前使用していた金属類は、全てステンレスに変更され、高湿度の環境に適しています。獣舎の外の観覧通路には、セメントに代わり御影石を砕いたもので舗装し、滑り止めの効果や透水性に優れています。また、各獣舎に新たな通気システムを導入し、これまでのエアコンから中央エアコンに変更したことで、科学的な温度管理が可能になりました。そして、各室内運動場の屋根に関しては、従来のフラットガラスからピラミッド型のガラス屋根に変更したことで、採光性が大幅に改善され風通しも良くなりました。

 室内運動場同様、屋外運動場の各所にも改修を施しました。まず、凝結防止にもなるよう柔らかい土壌に改良しました。排水性に優れていると同時に、植物の成長にも効果的です。また、より安定感のあるジャイアントパンダ用の木の休息台も新たに設けました。さらに、樹木の植え替えや芝生の張替えに加え、敷材として松の木の皮などを地面に敷き詰めました。

 現在、ジャイアントパンダの「奥莉奥」(オリオ)と「蜀祥」(シューシャン)が、一足先に第2号コテージの屋外運動場でのびのびと暮らしています。まもなく、2頭による室内運動場の“最終テスト”が行われようとしています。

 

 





ジャイアントパンダ第2号コテージの様子











改修工事後の屋外運動場