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新記録樹立!卵より軽い世界最小のジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生!
 

 

 2019年6月11日9時35分、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)のジャイアントパンダ「成大」(チェンダー)が破水し、出産の兆候が見られました。そして、14時41分、無事に171.9gのメスの赤ちゃんを産みました。その後、18時08分には、2頭目のメスの赤ちゃんが生まれ、体重は42.8gでした。「成大」にとって、今回が2度目の出産になります。最も注目すべき点は、今回生まれて来た双子の2頭目の赤ちゃんは、これまで世界最小体重で生まれてきたジャイアントパンダ「五一」(ウーイー)よりも軽いということです。

 今回の「成大」の赤ちゃんは、かつて51gしかなかった「五一」よりも10gほど下回る、極めて軽い体重で生まれてきました。赤ちゃん誕生のその瞬間、現場にいた専門家や飼育員は驚きと緊張を隠せませんでした。赤ちゃんの体重が通常の4分の1しかなかったからです。体長は、1頭目の赤ちゃんの3分の2ほどで、双子を並べると、その体格差は明らかです。成都パンダ基地では、すぐに経験豊富な哺育スタッフによる24時間体制のケアと観察に取り掛かりました。その小さな体格が影響し、赤ちゃんはお母さんの元で初乳を自力で飲むことができませんでした。そこで、スタッフはあれこれと策を考え、まずはスタッフが母親から初乳を搾取し、それを哺乳瓶で与える方法に取り掛かりました。そして、常に赤ちゃんの呼吸や精神状態、排泄物の状況などを細かくチェックしました。その甲斐もあり、現在、赤ちゃんの状態は安定しています。しかし、極めて小さい赤ちゃんには、不確定要素がまだ多く存在します。成都パンダ基地の専門家や獣医師は、過去何十年間に積み重ねてきた経験から最善策を模索し、この小さな命を守ろうと日々奮闘しています。

 2018年11月までに、成都パンダ基地のジャイアントパンダは、計188回の出産の末、284頭の出産に成功しています。そのうちの195頭が現在も元気に暮らしており、その生存率は98%に達します。また、世界最小体重で生まれて来た「五一」の生育にも成功しています。これまで、基地の科学研究グループは常に技術面での難関突破のための努力を重ね、その結果、世界初の双子のジャイアントパンダの育成の成功、世界初の秋季発情を経た冬季出産のジャイアントパンダの育成の成功、世界初の母親による双子の同時育成の成功、世界最小の赤ちゃんパンダの育成の成功など、各分野で数々の世界初の記録を生み出してきました。現在では、飼育下のジャイアントパンダの保護に関する高い科学研究技術を有し、科学研究における数々の功績やジャイアントパンダの突出した繁殖成績などを誇る世界トップレベルの専門保護機関へと成長を遂げています。今年に入り、2頭のジャイアントパンダが計3頭の赤ちゃんを出産しています。

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 ジャイアントパンダの「五一」は、2006年に母親の「奇珍」(チージェン)のもとに生まれました。生まれた時の体重はわずか51gで、通常体重の3分の1しかありませんでした。世界最小の体重で生まれてきた彼は、その後、体重にちなんで「五一」と名付けられました。「奇珍」と飼育員の愛情を受けた「五一」はすくすくと成長し、現在の体重は132㎏にまで達しています。