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江蘇大学の張文教授が成都パンダ基地でウイルスのメタゲノミクスに関する研究報告を行う
 

 先日、江蘇大学の張文教授を成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)にお招きし、ウイルスのメタゲノミクスの研究とその応用について、成都パンダ基地の研究スタッフらと討論会を行いました。

 まず、張文教授は「ウイルスのゲノム解析とその野生動物の新種ウイルスによる感染症の予防における応用について」の学術報告を行いました。その中で、ウイルスのメタゲノミクスの研究の発展状況、研究過程や応用の将来性に関する説明に加え、ここ数年来の研究成果について詳しい報告がありました。張教授は、4種類の野生動物を例に挙げ、サンプルに求める条件やその処理方法、解析過程や分析方法などに至るまでウイルスのゲノム解析の研究方法について詳細に説明しました。さらには、研究過程で発見されたジャイアントパンダの新型ウイルスについての報告もありました。また張教授は、野生動物のウイルス感染症の迅速な診断におけるウイルスのゲノム解析の応用において、現在直面している大きな難題の1つが時効性であると強調しました。現在もなお、研究グループによる迅速かつ低コストの応用方法の模索が続いています。
 討論会の出席者らはこの争点に対して深い関心を示し、張教授と共に高度なディスカッションを繰り広げました。成都パンダ基地の研究センターの侯蓉主任は、ウイルスのメタゲノミクスによって感染性疾患の臨床診断や病原性のメカニズムの分析などの研究にもたらされる幅広い将来性と方向性を主張しました。そして、今後も張教授と協力しながら野生動物のウイルス感染症の迅速な診断方法を開拓し、ウイルスのゲノム解析の新たなモニタリング方法の構築を図ることを成都パンダ基地の希望として挙げました。張教授は、ウイルスのメタゲノミクスの研究継続には大量のサンプルと関連学科の新たな技術のサポートが必要不可欠だと述べ、同時に、豊富な資源と人材を有する成都パンダ基地との協力関係を展開できることに大きな期待を寄せていました。
 この度の討論会を通じて、成都パンダ基地の研究スタッフはウイルスのメタゲノミクスの研究に対する理解をさらに深めていました。ウイルスのメタゲノミクスの応用により、成都パンダ基地でのウイルス感染症の診断方法の研究に新たな活路が見いだされ、野生動物の保護と疾病予防の分野における双方の協力関係の促進に繋がりました。

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